法的効力のない遺言による相続対策 エンディングノート
相続・遺言・成年後見を中心に葛飾区、江戸川区地域密着で業務を行っております司法書士の古川です。
amazonで人気になっておりましたエンディングノートを購入してみました。
よくお客様に「エンディングノートと遺言はどう違うのですか?」というご質問をいただくことがあります。
遺言とエンディングノートの違いは、遺言には法的効力があるのに対して、エンディングノートには法的効力がないという所なのですが、私自身実際のエンディングノートを詳しく読んでみたことがなかったため、これを機に買ってみました。
エンディングノートは法的効力がないため、ただ自分の意思等を書き記しておくもの、要は法的効力のない遺言書のような位置づけになりますが、実際購入してみると、親族や支援者等にとってとても便利なものであると改めて思いました。
自分が所有している財産や、医療、介護等についてはもちろん、ペットや親しい友人等についてまで記載するページがあります。
また、借金や保証人等についても記載するページがあり、借金や保証人についてはいざ亡くなってから調査するのは困難ですので、書いておいてもらえると、相続放棄等の方法を検討できますので便利ですね。
ただ、私が思ったのは、これを1人で買って1人で書いておくのはとても労力がいる作業なのではないかということです。
各地で開催されているエンディングノートについてのセミナー等を受けて、その場の勢いで書いてしまうか、親族等支援者が聞き取る方式で一緒に記載していくのが一番よいのではないでしょうか。
お読みいただきありがとうございました。